スクール選び読了 約4分

「プログラミングスクールは意味ない」は、経験者にとってどこまで本当か

「意味ない」で検索して出てくる記事の半分は、スクール自身が書いています。結論が見えている記事ではなく、実務経験者にとって本当に意味がないケースと、意味がある唯一の条件を、スクール側から正直に書きます。

「プログラミングスクールは意味ない」は、経験者にとってどこまで本当か
目次

「プログラミングスクール 意味ない」で検索すると、上位に並ぶ記事の半分はスクール自身が書いたものです。当然、どれも最後は「意味はあります」に着地します。

読む側もそれは分かっているので、結局あまり参考になりません。

この記事もスクールが書いています。なので先に立場を明かしておくと、私たちは「意味がある場合は限られている」と思っています。以下は、実務経験のあるエンジニアにとって本当に意味がないケースを、こちら側から列挙したものです。

そもそも、経験者と未経験者では「意味ない」の中身が違う

検索で出てくる「意味ない」の理由は、ほぼ未経験者の失敗パターンです。

未経験者が「意味ない」と言うとき

期待した結果が出なかった

  • 高い料金を払ったのに転職できなかった
  • 講師が卒業生で、実務を知らなかった
  • 学習期間が短く、基礎で終わった
実務経験者が「意味ない」と言うとき

すでに知っていることを教わった

  • カリキュラムが未経験者向けで、既知の内容だった
  • 動画を見るだけで、自分の書いたものは見てもらえなかった
  • 質問しても、教科書に書いてある答えしか返ってこなかった

同じ「意味ない」でも、原因が違います。経験者の場合、問題は「成果が出なかった」ではなく「そもそも必要な中身が入っていなかった」ことです。

そして厄介なことに、これは入ってみるまで分かりません。

実際に意味がない4つのケース

スクール側から正直に書きます。次に当てはまるなら、お金を払う必要はありません。

1. 何が足りないか、自分で特定できている

「設計のパターンを知らない」「テストの書き方が分からない」のように、穴の場所が言語化できているなら、その穴を埋める教材は探せば見つかります。書籍でも公式ドキュメントでも構いません。

外部にお金を払う理由は、この場合ありません。

2. 職場に、設計まで踏み込んでレビューしてくれる人がいる

これが一番大きい条件です。「変数名」ではなく「なぜこの設計にしたのか」に踏み込んで指摘してくれる人が社内にいるなら、それ以上の環境はそうそうありません。しかも無料です。

スクールが提供できる価値の中核はレビューなので、それが職場にあるなら重複します。

3. 週に5時間もまとまった時間が取れない

伸びるかどうかは、結局のところ手を動かした量で決まります。学習時間が確保できない状態でスクールに入っても、教材が増えるだけです。

多くの場合、先にやるべきは学習法を変えることではなく、時間の作り方を変えることです。

4. 「入れば何とかなる」と思っている

これは経験者にも普通に起こります。忙しさや停滞感から、環境を変えれば解決すると思ってしまう。

窓の光に1枚の紙をかざして透かして見ている手元

受け身で受講する限り、誰が教えても結果は変わりません。スクールは学習を代行する場所ではなく、判断を早くする場所です。

逆に、意味があるのは1つの場合だけ

ここまで否定しておいて何ですが、外部にお金を払う価値がはっきりある状態が1つあります。

「何が分かっていないのかが、自分では分からない」状態のときです。

  • 動くものは作れるが、レビューで何を指摘されるか予想がつかない
  • 設計の選択肢がそもそも思い浮かばない
  • 自分のコードの「良くなさ」を言語化できない

これらに共通するのは、足りないものが自分の視界の外にあるという点です。視界の外にあるものは、どれだけ教材を探しても見つかりません。探しようがないからです。

ここだけは、外の目で見てもらうしか方法がありません。「自分では気づけない前提の欠落を指摘してもらう場所」と考えるのが、いちばん実態に近いと思います。

費用対効果は、時間単価で考える

金額だけを見ると高く感じます。ただ、比べるべきは金額そのものではなく、独学で同じ状態に到達するまでにかかる時間です。

判断の目安

  1. 01独学だと、同じ状態に到達するのに何ヶ月かかりそうか
  2. 02その期間、自分の時間単価はいくらか
  3. 03短縮できる期間 × 時間単価が、受講料を上回るか
  4. 04上回らないなら、独学のほうが合理的

この計算をすると、「意味がない」という結論になる人は普通にいます。 それでいいと思っています。

まとめ:自分がどちら側か、先に判断する

状態結論
何が足りないか特定できている独学で十分
社内に設計までレビューする人がいる独学で十分
週5時間の学習時間が取れないまず時間を作る
受け身で「入れば何とかなる」入っても変わらない
何が分かっていないか分からない外の目に価値がある

「プログラミングスクールは意味ない」は、経験者に関しては5つのうち4つで正しいというのが、私たちの実感です。

もし自分が最後の1つに当てはまりそうなら、どこを選ぶかの話になります。その判断基準は経験者向けプログラミングスクールの選び方にまとめました。

JISOUは経験者専門のスクールですが、全員に必要だとは思っていません。判断材料の1つとして使っていただければと思います。

JISOU編集部

JISOUは現役エンジニアのスキルアップを専門とするプログラミングスクールです。記事は実際に現場で開発しているメンバーが執筆・監修しています。